ハイドロリリース｜目黒駅前ネスト整形外科｜目黒駅｜整形外科・リハビリテーション科・美容皮膚科

ハイドロリリース（筋膜リリース注射）とは

ハイドロリリース（Hydro Release）は、近年注目されている筋膜（きんまく）に対する新しい治療法です。
筋膜とは、筋肉や神経、血管など全身の組織を包み込む薄い膜で、組織同士のスムーズな動きを助ける役割を持っています。

長時間の同じ姿勢や外傷、慢性的な負荷によって筋膜が硬くなったり、周囲の組織と癒着（くっついてしまうこと）すると、痛みやしびれ、関節の動かしにくさなどの原因になります。

ハイドロリリースでは、超音波（エコー）を使って筋膜の癒着や滑りの悪くなった部分を正確に見つけ、生理食塩水や低濃度の局所麻酔薬を注入します。
薬の効果で炎症を抑える従来の注射とは違い、癒着を物理的に「はがす」ことで組織の動きを改善し、痛みやしびれの改善を目指します。

ハイドロリリースは、筋膜の癒着や滑走障害が原因のさまざまな症状に効果が期待できます。
代表的な対象は以下の通りです。

肩こり・首こり

デスクワークやスマートフォンの使用などで、僧帽筋や肩甲挙筋がこわばっている場合に有効です。

五十肩（肩関節周囲炎）

関節周囲の癒着によって動かしにくくなった肩を、筋膜リリースによって改善します。

腰痛

多裂筋や大腰筋など、腰周囲の筋膜が硬くなることで起こる痛みやこわばりに効果的です。

坐骨神経痛・しびれ

梨状筋など神経の周囲で筋膜が癒着し、神経の動きが悪くなることでしびれが出る場合に改善が期待できます。

膝の痛み

変形性膝関節症、総腓骨神経の絞扼障害や、膝蓋下脂肪体の癒着などによる痛みに対しても行います。

肘の痛み（テニス肘・ゴルフ肘）

前腕の筋膜にアプローチし、動作時の痛みを軽減します。

根本原因にアプローチ

炎症を抑えるのではなく、筋膜の癒着という原因そのものに直接働きかける治療です。

薬の副作用リスクが低い

主に生理食塩水を使用するため、ステロイドなどを避けたい方にも安心です。

即効性がある

治療直後から動きの改善や痛みの軽減を実感される方が多く、高い満足度が得られています。

繰り返し治療が可能

生理食塩水主体のため、必要に応じて複数回行っても安全です。

幅広い症状に対応できる

肩こり・腰痛から神経痛、スポーツ障害まで幅広く適応できます。

日常生活への制限が少ない

外来で短時間に行えるため、治療後すぐに通常生活に戻れます。

ハイドロリリースは、非常に細い針を用いて行う安全性の高い治療ですが、注射を伴うため以下のような一般的なリスクがあります。

感染症

ごくまれに、注射部位から細菌が侵入し炎症を起こす可能性があります。当院ではエコーを用いて清潔操作で施術を行い、感染予防に十分配慮しています。

出血・皮下出血

血管に針が当たった場合、一時的に内出血や腫れが生じることがありますが、通常は自然に吸収されます。

迷走神経反射

注射時の刺激や緊張、いたみにより、一時的に血圧や脈が下がり、気分が悪くなることがあります。発生時にはすぐに対応できるよう、スタッフがそばでサポートします。

これらのリスクはいずれも頻度は低く、一般的な注射と同程度のものです。施術前に十分な説明を行い、同意を得たうえで安全に治療を行っています。

当院では、超音波（エコー）を使用し、安全で正確なハイドロリリースを実施しています。
患者さん一人ひとりの症状やお悩みに合わせ、適切な部位・方法を選択し、治療計画をご提案します。

※ハイドロリリースは当院では初回は健康保険を適用して実施しております。
2回目以降の施術につきましては、同部位に関しては自費診療となります。